子育てサロン「親トコトコ」の立ち上げにあたり、当初はサービスの全体像や提供価値がまだ明確に整理されていない状態でした。Ricoさんが長年にわたり培ってきた専門知識や経験、そして「子育てに悩む親たちの心の支えになりたい」という強い想いは確かに存在していたものの、それをビジネスとして体系化し、誰に・何を・どのように届けるのかという視点が曖昧なままでした。

そのため、Webサイトの制作に入る段階で、サービス内容や価値の本質を丁寧にヒアリング・言語化しながら、事業の軸を一つひとつ明らかにしていきました。このプロセスを通じて、「育児技術の提供」だけでなく、「親自身の内面やマインドセットに寄り添う」という独自性がはっきりと輪郭を持ちはじめ、単なる子育て支援ではない、人生全体にポジティブな影響を与えるサロンとしての方向性が定まりました。

ページ構成やコンテンツの設計も、ビジネスプランの明確化と並行して進行していったため、Web制作は単なる情報の可視化にとどまらず、むしろ事業の核を磨き上げるための対話と再構築の過程でもありました。このように、「親トコトコ」のWebサイトは、ビジネスの根幹を形づくる重要な基盤として、ゼロから積み上げる形で制作されました。